ハイブリッドカーで利用されているコイルリアクター
すっかりお馴染みになった「ハイブリッドカー」。エンジンとモーターで動く仕組みの、未来志向の車です。モーターには大きな出力が求められますが、それを支えている部品の一つが「コイルリアクター」。バッテリー電源を昇圧することで、少ない電流でもモーターへの電源供給が可能になります。
ハイブリッドカーのコイルリアクターは形も変わっていて、コイルといえば通常は丸い形なのが、ここでは四角。そのほうがより少ないスペースにおさまるため、ハイテク部品で過密状態のハイブリッドカーには都合がいいのです。
バッテリー電源は最大500ボルトまで昇圧されるとか。熱伝導性にすぐれ、熱の発生が少ない銅は、コイルリアクターの材料にうってつけでした。加工しやすいことも大きなポイントです。
これ以外にも、車の中にはたくさんの銅が活躍しています。電気配線網のことを「ワイヤーハーネス」といいますが、配線として銅線が使用され、それを結ぶ回路には銅シートが使われています。ここでは、導電性の高さと耐食性が役立っています。
また、車のエンジンはコンピュータで制御されていますが、そのコンピュータの電計系統をつなぐコネクターなどにも銅が使われています。
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