銅の抗菌効果を生かした靴下が発売されています。30マイクロメートルほどの極細の銅線(銅の繊維)を織り込んだ同商品には、一足あたり約20グラムの銅が使われています。一般的に、足のにおいは皮膚にある雑菌と汗の成分が反応して起こるといわれており、銅入り靴下で足の雑菌のはたらきを抑えることで、においや水虫を予防する効果があるそうです。

このほかにも銅の抗菌作用を生かした靴の中敷がいくつかのメーカーから発売されています。銅の使われ方は銅粉をプリント加工したもの、銅箔を包み込んだものなどさまざま。いずれも足と靴の中を衛生的に保つために役立っています。

水虫対策ではありませんが、銅の繊維は身近な製品にも応用され、くらしの衛生性を向上しています。たとえば脇の部分に銅のネットを取り付けたシャツ、下着やサポーター、食品工場で使われる手袋、台所用のふきんなどがこれまでに開発され、人気を集めています。また最近では、鳥インフルエンザなどへの恐れから、マスクの中当てガーゼに銅イオンを付着させ、抗菌効果を持たせているものもあります。

さまざまな抗菌グッズが販売され、身のまわりの衛生に関心が高い昨今。銅の抗菌効果を使ったグッズはこれからも人気を集めていくことでしょう。臭い足、むれる足、水虫の足。靴を縫いでも恥ずかしくない、さわやかな足のために、今日からあなたも銅入り靴下を使ってみませんか。