酸性濃度と銅の溶出度の関係についておしえてください。

ご質問

酸性濃度と銅の溶出度の関係についておしえてください。


お答え

 銅の溶出量はpH4付近から急に多くなり、pH3.5でほぼピークに達します。しかし、pH5近辺ではほとんど溶出しません。SOxやNOxのような酸性ガスは、雨に溶けて酸性雨の原因になりますが、雨がpH4になるのは降り始めのごく短時間だけです。

 通常、定常的な雨のpHはこれより高く、たとえば東京ではpHの年間平均値は4.7となっています。

 こうしたことからもお分かりのように、酸性雨のみによって金属の皮膜が溶け出し、どんどん消耗していくということは現実にはありません。

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