銅像や文化財に酸性雨による被害があると聞きますが、銅屋根に対する被害の実例はありますか?

ご質問

銅像や文化財に酸性雨による被害があると聞きますが、銅屋根に対する被害の実例はありますか?


お答え

 銅像などの美術品は形が複雑であったり、特殊な合金や表面処理を用いて様々な着色をしているため、雨が均一に流れ去らずに滞留した場合など、変色の様子が極めて過敏に現れているようです。

 銅屋根の場合は、純銅であり、また形が単純であるため、このようなことはありません。文化庁が重要文化財建造物800件を対象に(対象物件の80%が銅屋根)行った調査では、屋根材で問題提起されたのはわずか数例でした。

 それも、瓦屋根との併用構造を持つ銅屋根と雨樋で、構造上の問題から発生したものでした。現在では施工マニュアルも完備しており、技術的に問題はありません。

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