酸性雨の話しを聞きますが、日本ではどうでしょうか?

ご質問

酸性雨の話しを聞きますが、日本ではどうでしょうか?


お答え

 一般的に空気のきれいな地域に降る雨は、空気中の二酸化炭素が溶けてできた炭酸を含んでいるため、酸性度[pH(ペーハー):水素イオン濃度]は、5.6程度になるといわれています。この数値より低い値を示す雨を国際的に酸性雨と呼んでおります。

 これまで環境庁が行った国内調査では、第1次調査(昭和58年度~昭和62年度)でpH4.4~5.5、第2次調査(昭和63年度~平成4年度)ではpH4.5~5.8と、ほぼ同じ結果でした。

[pH(ペーハー)とは]

 pH(ペーハー)は水溶液の酸性度合いや、アルカリ性の度合いをあらわすものです。

 7を中性とし、7を超える場合にはアルカリ性、7未満は酸性となり、この数値が小さいほど酸性が強いことを示します。たとえば、身近なものでいえばオレンジ果汁はpH4、調理用酢はpH3となっています。

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