下の表のように欧米諸国では、給湯はもちろん、給水管も銅管が主流を占めています。
一方、日本では給湯管には広く銅管や被覆銅管が使用されていますが、給水管では欧米のレベルには及ばないのが現状です。
給水管としての銅管使用は健康問題上議論されている環境ホルモンと全く無縁であるばかりか、優れた抗菌作用によってその適性が見直されています。緑青の毒性もはっきり否定されています。
このような状況のもと、水道用銅管の良さが認められ、札幌市と釧路市では戸建住宅・集合住宅の屋内配管に多く銅管が使用され、また銚子市でも戸建住宅のほとんどに被覆銅管が使用されています。
また、規制緩和によって、平成9年水道法施行令が改正され、継手を含む銅管について、厚生省令第14号で定めた「構造と材質の性質基準」を満たしていれば、どこの水道にでも銅管を給水管として使用できる(衛生第203号)ことになりました。
欧米諸国と日本の給湯・給水分野における銅管の使用状況