病原菌O-157への抗菌効果も実証済み

 1990年以降、井戸水や給食を介したO-157集団食中毒が日本各地で発生していますが、このO-157にも銅の抗菌効果がきわめて高いことが財団法人東京顕微鏡院(厚生労働省指定機関)の検査によって実証されています。

 実験はシャーレの中にO-157の菌を含んだ寒天をいれ、その上に3cm角の銅板、黄銅板を置いて菌を培養し、観察する方法で行われました。その結果、銅板、黄銅板のまわりでは菌の繁殖がくい止められ、さらに真下では菌がまったく発育しないという結果が得られました(下の写真が実験結果です)。

 優れた抗菌性を持つことから、欧米では給湯管や給水管に銅管の使用が主流です。いつも衛生的に保ちたい台所の流しの三角コーナーや排水口ゴミキャッチャーに銅製品が最適といわれるのも、ヌメリ防止や抗菌の効果が高いからです。

財団法人東京顕微鏡院による銅板の抗菌力試験

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